その日、少年サッカーチーム"ワイルド・ボアーズ"の選手たちは、練習後の洞窟探検を楽しみにしていた。それが、生きるか死ぬかの体験となるとは、誰一人として思ってもいなかった。
エイク・コーチと少年たちは、雨で水位が上がったため、洞窟から脱出することは不可能な状態になったと気付く。時間との闘いのなか、救出活動が強化される。
急激な水位上昇のため甚大なる危険が目の前に迫っていることを、治水工学者が訴える。そんななか、救助隊員が洞窟内の少年たちに、食料と家族の手紙を届ける。
救助チームは、少年たちを洞窟から安全に脱出させる最善の救出作戦を練り出す。だがチームが救出作業の準備を進めるなか、突然の悲劇に見舞われる。
計画を練り直し、新たな作戦を打ち出す救助チームだが、その危険性をめぐり賛否両論を呼ぶ。事態が急を要するなか、ナロンサック知事は、少年たちの家族から同意を取り付けようと急ぐ。
多くの苦難を克服し、ついに救助隊のダイバーたちが、少年たちを洞窟から脱出させるその日がやってくる。世界が固唾をのんで見守るなか、決死の救出劇が展開していく。