・私たちの多くは余剰人員である
・それは石油の恩恵でブーストされた
・この状況からどうする
冷静かつロジカルに深刻な話題を提供してくれる。
石油を採掘して、そのエネルギーによって食料が増産できた。これを背景に、人類は急激に人口を伸ばした。これが現代の豊かさを支えてきたということらしい。こと日本においては、3000万人が「定員」のところ現状12000万人も存在している。しかし石油は。
つねに未来はバラ色ではないけれど、これからを生きる人たちに立ちふさがる問題をクリアできるのかどうか。人類が火を扱うようなブレイクスルーが今後あるのかどうか。
現状『自分たちの大部分は余計な存在なのだ』という認識のもとで、いかに考え、生きるかという哲学が必要なのだと思った。哲学といっても難しい言葉遊びのようなものではなく、多くの現代人の心に響く言葉で「明日を信じて今日を生きる」ためのものであって欲しい。さて。。
と思っていたところ、著者の最新刊は「哲学」についてなのだそうだ。これも楽しみにしたい。
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そのとき、日本は何人養える?: 食料安全保障から考える社会のしくみ 単行本 – 2022/8/1
篠原信
(著)
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購入オプションとあわせ買い
『人新世の「資本論」』著者、斎藤幸平氏 絶賛
「これまでのやり方は曲がり角に来ている。日本がどのような農業を目指していくべきなのか、読むほどにもっと深く知りたくなる。
とても勉強になる本、続編を心より期待する」
「自給率100%のコメも化石燃料がないと作れない! 」
みんなの知らない食料問題のホント
たちまち重版!
ツイッターフォロワー数8万人の農業研究者が、
日本の農業の現状と食料安全保障について分かりやすく解説
小麦粉や食用油をはじめ、食料品が急激に値上がりしています。
戦争や円安、資源価格の高騰など要因は様々ですが、輸入で何でも安く手に入る社会は当たり前でなくなりつつあります。
著者は、 「海外から食料や化石燃料の輸入がストップした場合、国内の生産力だけでは3000万人分の食料しか作れない」 という恐るべきシミュレーションを明らかにします。
「もしも」のとき、日本は国民をどう養うのか。
農業のみならず、経済・社会など多方面から食料安全保障を問い直します。
豊富なデータをもとに日本農業の現状を明らかにし、国民を養える国にするための方策を考えるきっかけに。
平易な文章で、知識ゼロでもわかりやすい!
【目次】
はじめに
●第1章 日本は何人養える?
日本は何人養える? 一問一答
まとめ
●第2章 飢餓はなぜ起きる?
安い基礎食糧は「貧困の輸出」?
なぜ先進国は安く食糧を輸出するのか?
食品ロスはロスなのか?
先進国の穀物だぶつきは安全余裕?
飢餓は食料が足りないから起きるのか?
【コラム】被災地支援はどうあるべきか?
●第3章 大規模農業はすべてを解決するのか?
なぜ大規模農業が求められているのか?
日本は世界第5位の農業大国?
「命にかかわる」ものは安値で低迷?
大規模農業は儲かるのか?
大規模化は地域の生活インフラを維持できるのか?
大規模農業は「土壌の劣化」を防げるのか?
「荘園」化する日本農業
大規模農業と小規模農家の繰り返し?
農業人口の減少と政治力
●第4章 どうして石油が食料生産に関係するのか?
耕地も増えない、農家も減ったのになぜ大量の食料が?
化学肥料なしで、世界は何人養える?
自然エネルギーで全エネルギーをまかなえる?
軽くて大容量の電池を開発できるか?
運輸をまかなえるほどの電力を生み出せるか?(原子力や核融合について)
運輸をまかなえるほどの電力を再生可能エネルギーで生み出せるか?
【コラム】運輸エネルギーをまかなえたとして、雇用をどうする?
●第5章 混迷する世界と食料安全保障
ローマ帝国崩壊は専門分化しすぎたから?
高額学費はセレブ層製造装置?
なぜ「ステークホルダー資本主義」という言葉が現れたのか?
「消費」して地球は壊れないのか?
消耗しない消費は可能か?
「役に立たないなら人はいらない」のか?
アメリカのドルが強いのは石油のおかげ?
化学農薬なしに食を支えられるのか?
なぜオランダは世界一のココアパウダー輸出国なのか?
社会総エンターテイメント化?
おわりに
「これまでのやり方は曲がり角に来ている。日本がどのような農業を目指していくべきなのか、読むほどにもっと深く知りたくなる。
とても勉強になる本、続編を心より期待する」
「自給率100%のコメも化石燃料がないと作れない! 」
みんなの知らない食料問題のホント
たちまち重版!
ツイッターフォロワー数8万人の農業研究者が、
日本の農業の現状と食料安全保障について分かりやすく解説
小麦粉や食用油をはじめ、食料品が急激に値上がりしています。
戦争や円安、資源価格の高騰など要因は様々ですが、輸入で何でも安く手に入る社会は当たり前でなくなりつつあります。
著者は、 「海外から食料や化石燃料の輸入がストップした場合、国内の生産力だけでは3000万人分の食料しか作れない」 という恐るべきシミュレーションを明らかにします。
「もしも」のとき、日本は国民をどう養うのか。
農業のみならず、経済・社会など多方面から食料安全保障を問い直します。
豊富なデータをもとに日本農業の現状を明らかにし、国民を養える国にするための方策を考えるきっかけに。
平易な文章で、知識ゼロでもわかりやすい!
【目次】
はじめに
●第1章 日本は何人養える?
日本は何人養える? 一問一答
まとめ
●第2章 飢餓はなぜ起きる?
安い基礎食糧は「貧困の輸出」?
なぜ先進国は安く食糧を輸出するのか?
食品ロスはロスなのか?
先進国の穀物だぶつきは安全余裕?
飢餓は食料が足りないから起きるのか?
【コラム】被災地支援はどうあるべきか?
●第3章 大規模農業はすべてを解決するのか?
なぜ大規模農業が求められているのか?
日本は世界第5位の農業大国?
「命にかかわる」ものは安値で低迷?
大規模農業は儲かるのか?
大規模化は地域の生活インフラを維持できるのか?
大規模農業は「土壌の劣化」を防げるのか?
「荘園」化する日本農業
大規模農業と小規模農家の繰り返し?
農業人口の減少と政治力
●第4章 どうして石油が食料生産に関係するのか?
耕地も増えない、農家も減ったのになぜ大量の食料が?
化学肥料なしで、世界は何人養える?
自然エネルギーで全エネルギーをまかなえる?
軽くて大容量の電池を開発できるか?
運輸をまかなえるほどの電力を生み出せるか?(原子力や核融合について)
運輸をまかなえるほどの電力を再生可能エネルギーで生み出せるか?
【コラム】運輸エネルギーをまかなえたとして、雇用をどうする?
●第5章 混迷する世界と食料安全保障
ローマ帝国崩壊は専門分化しすぎたから?
高額学費はセレブ層製造装置?
なぜ「ステークホルダー資本主義」という言葉が現れたのか?
「消費」して地球は壊れないのか?
消耗しない消費は可能か?
「役に立たないなら人はいらない」のか?
アメリカのドルが強いのは石油のおかげ?
化学農薬なしに食を支えられるのか?
なぜオランダは世界一のココアパウダー輸出国なのか?
社会総エンターテイメント化?
おわりに
- 本の長さ184ページ
- 言語日本語
- 出版社家の光協会
- 発売日2022/8/1
- 寸法13.4 x 1.4 x 18.8 cm
- ISBN-104259547763
- ISBN-13978-4259547769
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商品の説明
出版社からのコメント
戦争、原油高騰、温暖化、大不況etc… 本当は何が飢餓をもたらすのか
日本を飢えさせないための30の着眼点
日本を飢えさせないための30の着眼点
著者について
◎篠原 信(しのはら・まこと) 1995年京都大学卒業。京都大学博士(農学)。農業研究者。有機質肥料活用型養液栽培および土壌創製技術を開発。「2012年度農林水産研究成果10大トピックス」を受賞。研究の傍ら、食料問題を調査、レポート「日本は何人養える?」をまとめた(2003、二次元コード)。本書はそれを基に執筆。著書に『自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書』(文響社)、『子どもの地頭とやる気が育つおもしろい方法』(朝日新聞出版)、『ひらめかない人のためのイノベーションの技法』(実務教育出版)、『思考の枠を超える—―自分の「思い込み」の外にある「アイデア」を見つける方法』(日本実業出版社)。
登録情報
- 出版社 : 家の光協会; New版 (2022/8/1)
- 発売日 : 2022/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 184ページ
- ISBN-10 : 4259547763
- ISBN-13 : 978-4259547769
- 寸法 : 13.4 x 1.4 x 18.8 cm
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- - 6位資源・エネルギー
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- - 135位経済学 (本)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2022年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
トラクターに乗って田んぼを耕していると、この広い田んぼを昔はどうやって耕してたのか?と考えことがよくある。
もちろん人力または牛なんかの力を借り、クワとか使って耕していたのだろうけど、トラクターを使っても数時間かかるこの面積。一体どれだけの時間をかけて耕していたのだろうかと思いを馳せるとゾッとする。
きっと、朝薄暗いうちに起きだして手元が見えなくなるくらいまで耕したのだろう。超大変。
じーちゃんに聞いたら「超大変だった」って言ってた。
人一人が耕せる広さはどれくらいなのだろうか?
この本によると0.14haほどらしい。へー、興味深い。
もし石油が輸入できなくなったりして、トラクターも田植え機もコンバインも使えなくなったら大変めんどうなことになるけど、それでも人力でどうにか作業できるだろうか?
とか思ってたら、
この本によると石油は燃料だけでなく化学肥料にも影響を与えるんですって!??マジかよ。稲、育たないじゃん。
じゃぁ有機農法だ!
1億人の胃袋満たす米を作りのは難しそう。
「そのとき、日本は何人養える?」
なんて興味をそそるタイトルだろう。
スリリングな問題提起と過去の出来事。
石油が止まると3000万人も難しい?
では1億を超える人が住む現状は不自然なのだろうか?
テレビのニュースで時折みかける、生産調整でトラクターに潰されるキャベツを見て胸を痛めていたけど、痛めなくても良かった?安全余裕?
そして、飢饉メッチャ怖えー!絶対嫌!
飢餓で家族をなくすこと、想像するだけでもしんどいことが遠くない過去にあった。ほんの100年前にも。
じゃぁこれから私たち日本人はどうすればいいのか?なにから始めたらいいのか?
まずはこの一冊を読むことから始めるのが良いと思いました。
命に係わる食べ物が安かったり、野菜が高かったりする理由も面白い。
面白いがたくさん詰まって、読んで良かった、いつまでも手元に置いておきたい良書。
おススメします。
もちろん人力または牛なんかの力を借り、クワとか使って耕していたのだろうけど、トラクターを使っても数時間かかるこの面積。一体どれだけの時間をかけて耕していたのだろうかと思いを馳せるとゾッとする。
きっと、朝薄暗いうちに起きだして手元が見えなくなるくらいまで耕したのだろう。超大変。
じーちゃんに聞いたら「超大変だった」って言ってた。
人一人が耕せる広さはどれくらいなのだろうか?
この本によると0.14haほどらしい。へー、興味深い。
もし石油が輸入できなくなったりして、トラクターも田植え機もコンバインも使えなくなったら大変めんどうなことになるけど、それでも人力でどうにか作業できるだろうか?
とか思ってたら、
この本によると石油は燃料だけでなく化学肥料にも影響を与えるんですって!??マジかよ。稲、育たないじゃん。
じゃぁ有機農法だ!
1億人の胃袋満たす米を作りのは難しそう。
「そのとき、日本は何人養える?」
なんて興味をそそるタイトルだろう。
スリリングな問題提起と過去の出来事。
石油が止まると3000万人も難しい?
では1億を超える人が住む現状は不自然なのだろうか?
テレビのニュースで時折みかける、生産調整でトラクターに潰されるキャベツを見て胸を痛めていたけど、痛めなくても良かった?安全余裕?
そして、飢饉メッチャ怖えー!絶対嫌!
飢餓で家族をなくすこと、想像するだけでもしんどいことが遠くない過去にあった。ほんの100年前にも。
じゃぁこれから私たち日本人はどうすればいいのか?なにから始めたらいいのか?
まずはこの一冊を読むことから始めるのが良いと思いました。
命に係わる食べ物が安かったり、野菜が高かったりする理由も面白い。
面白いがたくさん詰まって、読んで良かった、いつまでも手元に置いておきたい良書。
おススメします。
2023年2月2日に日本でレビュー済み
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はやりの環境に取り組む姿勢だけではどうしようもない現状が良くわかる。この本を読んでから「現代農業」のイモ特集を買って自分でも対策しようと取り組んでいます。
2022年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は、自分が農家になれば食糧危機が解決できると思い込んで、
移住移住と、最近そのことばかり考えていました。
農家になるのではなく、最大規模の家庭菜園をやるんだ!と。
ですが、固定資産税を支払って趣味で家庭菜園をやるには限りがあると、
段々わかってきたところで、この本を読んだのでした。
勿論何もしないよりは、出来る人はできるだけ農地を求め、耕作放棄地を減らし
今までのやり方に挫折して離れていく農家さんの代わりにななることができる人は、
大事な事だと思っています。ただ、せっかく意気込みがあっても
無知な私のように闇雲では、盛大に失敗することもあり得ます。
(この著者は、私の読解力不足でしたら心底申し訳ありませんが、
自然栽培についてはまだあまり知らないようにも思いましたので、自然栽培という、
時間をかけて土づくりをすることで、農薬を使わないで生業にしている人も居るとと言ったら
どんな反応をされるのだろうと、思いました)
目から鱗だったのは、農家が豊かになるためには、ゆとりある生活を送る中間層が増えないと苦しい
ということ。
これを読んで、
地方に行ってただ黙々と自給的農家をするだけではうまくいかない可能性があるのかも。と気付いたのでした。農業に関する理解者は大事であると。
家庭菜園を趣味でやる人も、作り手の苦労を知っているという意味で、日本の農業を活性化するためには大事そう!と気づかされました。
特に共感でき、確かにこれは改めたほうがいいだろうな、と思ったことは、
日本は人件費をコストと見なしすぎた。 ということ。
何かの作業の合間にかいつまんで読んでいるので、改めてゆっくり読ませていただこうと思います。
少なくても自分の頭で考えられている感じられ、読みごたえがあります。
理路整然と書かれていて、確かに大変読みやすい書籍でした!
移住移住と、最近そのことばかり考えていました。
農家になるのではなく、最大規模の家庭菜園をやるんだ!と。
ですが、固定資産税を支払って趣味で家庭菜園をやるには限りがあると、
段々わかってきたところで、この本を読んだのでした。
勿論何もしないよりは、出来る人はできるだけ農地を求め、耕作放棄地を減らし
今までのやり方に挫折して離れていく農家さんの代わりにななることができる人は、
大事な事だと思っています。ただ、せっかく意気込みがあっても
無知な私のように闇雲では、盛大に失敗することもあり得ます。
(この著者は、私の読解力不足でしたら心底申し訳ありませんが、
自然栽培についてはまだあまり知らないようにも思いましたので、自然栽培という、
時間をかけて土づくりをすることで、農薬を使わないで生業にしている人も居るとと言ったら
どんな反応をされるのだろうと、思いました)
目から鱗だったのは、農家が豊かになるためには、ゆとりある生活を送る中間層が増えないと苦しい
ということ。
これを読んで、
地方に行ってただ黙々と自給的農家をするだけではうまくいかない可能性があるのかも。と気付いたのでした。農業に関する理解者は大事であると。
家庭菜園を趣味でやる人も、作り手の苦労を知っているという意味で、日本の農業を活性化するためには大事そう!と気づかされました。
特に共感でき、確かにこれは改めたほうがいいだろうな、と思ったことは、
日本は人件費をコストと見なしすぎた。 ということ。
何かの作業の合間にかいつまんで読んでいるので、改めてゆっくり読ませていただこうと思います。
少なくても自分の頭で考えられている感じられ、読みごたえがあります。
理路整然と書かれていて、確かに大変読みやすい書籍でした!
2022年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者のことはTwitterで知ったが、様々なつぶやきを読んで思うのは「この人、何者?」に尽きる。
農学博士ということは後で知るが、その博識と言語化のすごさ。しかもわかりやすく噛み砕いて。
大学生時代から子どもを対象にした支援活動をされていたと知り、ちょっと納得。
もう30年近く前になるだろう。チェルノブイリの後、環境問題がブームになった。
当時、現・宝島社が出した「地球環境読本」では、物理学者の槌田敦さんが「人類は石油以上のエネルギーを手にしていない」という趣旨の文を書かれていたのを思い出す。今手元に無いので正確に引用できないが、「いくら電気エネルギーが発達しても、電源コードを引きずったまま飛行機は飛ばせない。」という趣旨の文脈が今も心に残っている。
あれから30年近く経った。電気自動車の実用化というところまでは進んだが、当然ながら電気で飛行機は飛ばないし、トラクターも動かない。人類は「科学が発達したようにみえて、実は石油の使い方がうまくなっただけ」という著者の言葉は重い。
しかし、この本のすごさは、安易な諦観や絶望に逃げないところ。
小さな問題にもその博識を持って分析する。大規模農業の可能性についての論では、日本の荘園の歴史まで振り返る丁寧さ。
第一章は一問一答形式で、「なぜ化石燃料と食料が関係あるのですか」等の問答がまとめられているが、これを読むだけでも十分に刺激的である。
「おわりに」は種明かし的な部分も描かれているが、著者の「自分は着眼点を指し示したい」というこの姿勢こそが「露払い」としての矜持に他ならない。
「本書は解決策を示してはいない。」という一貫した姿勢こそが、今後の希望に繋がるものだろう。
とはいえ、終盤にはいくつか解決への糸口となるキーワードもある。
あらゆる知恵を持ち寄ること。子どもたちが「楽しかった」と言える時代のために、本当に微弱ながらも意識して進みたいと思う。
農学博士ということは後で知るが、その博識と言語化のすごさ。しかもわかりやすく噛み砕いて。
大学生時代から子どもを対象にした支援活動をされていたと知り、ちょっと納得。
もう30年近く前になるだろう。チェルノブイリの後、環境問題がブームになった。
当時、現・宝島社が出した「地球環境読本」では、物理学者の槌田敦さんが「人類は石油以上のエネルギーを手にしていない」という趣旨の文を書かれていたのを思い出す。今手元に無いので正確に引用できないが、「いくら電気エネルギーが発達しても、電源コードを引きずったまま飛行機は飛ばせない。」という趣旨の文脈が今も心に残っている。
あれから30年近く経った。電気自動車の実用化というところまでは進んだが、当然ながら電気で飛行機は飛ばないし、トラクターも動かない。人類は「科学が発達したようにみえて、実は石油の使い方がうまくなっただけ」という著者の言葉は重い。
しかし、この本のすごさは、安易な諦観や絶望に逃げないところ。
小さな問題にもその博識を持って分析する。大規模農業の可能性についての論では、日本の荘園の歴史まで振り返る丁寧さ。
第一章は一問一答形式で、「なぜ化石燃料と食料が関係あるのですか」等の問答がまとめられているが、これを読むだけでも十分に刺激的である。
「おわりに」は種明かし的な部分も描かれているが、著者の「自分は着眼点を指し示したい」というこの姿勢こそが「露払い」としての矜持に他ならない。
「本書は解決策を示してはいない。」という一貫した姿勢こそが、今後の希望に繋がるものだろう。
とはいえ、終盤にはいくつか解決への糸口となるキーワードもある。
あらゆる知恵を持ち寄ること。子どもたちが「楽しかった」と言える時代のために、本当に微弱ながらも意識して進みたいと思う。
2022年12月15日に日本でレビュー済み
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孫子が戦には兵站が重要であると説いた様に、食料安全保障は国民の生命に関わる問題である。日本が食料やエネルギーを一切輸入しなければ3000万人しか食べることができず、残りは餓死してしまうという報告は衝撃だった。
農業の繁栄は非農業部門がいかに潤うかにかかっているという点がポイントかと思う。
農家が潤うためには消費者がある程度裕福で、それなりの値段で農作物を購入しないといけない。農業以外の産業で日本が裕福になり、もっと中間層が増えることが望ましい。一方でフードロスを減らすために余った食べ物を無料で配布することは、ダンピングにあたり、不当に農作物の値段を下げてしまう。この指摘も目から鱗だった。フードロスはいわゆる安全余裕にあたり、ある程度は許容するべきである。
また農作物をつくるためには化学肥料(ハーバーボッシュ法)やトラクターを用いるため、米1kcalを作るのに必要なエネルギーは2.6kcalであり、米は石油で出来ているといっても過言ではない。食糧問題はエネルギー問題でもあるということも初めて知った。
日本が海外に誇れるもの、アニメやエンターテイメントも輸出産業になり得る。そのような強みを活かして日本全体が潤うこと、しかし単に消費が増えて潤うだけでは環境問題を悪化させる可能性があり、「小消耗型消費」を目指すべきであることなども納得のいく説明だった。
兌換紙幣、ペドロダラー、石油に代わる新しいエネルギー(核融合、重力蓄電)などの蘊蓄を知ることができたのも楽しい。結局、食料安全保障には農業だけでなく経済、地政学、科学など様々な分野に精通して多元的な観点を持つことが必要。解決への道が隘路であっても楽しみながら模索するべしということを感じた。
筆者のことはツイッターで知り、色々な事柄に対して鋭い着眼点を持っていて面白い人だと思っていたが、この本にも、その多面的な考え方が反映されており、興味深く読むことができた。
農業の繁栄は非農業部門がいかに潤うかにかかっているという点がポイントかと思う。
農家が潤うためには消費者がある程度裕福で、それなりの値段で農作物を購入しないといけない。農業以外の産業で日本が裕福になり、もっと中間層が増えることが望ましい。一方でフードロスを減らすために余った食べ物を無料で配布することは、ダンピングにあたり、不当に農作物の値段を下げてしまう。この指摘も目から鱗だった。フードロスはいわゆる安全余裕にあたり、ある程度は許容するべきである。
また農作物をつくるためには化学肥料(ハーバーボッシュ法)やトラクターを用いるため、米1kcalを作るのに必要なエネルギーは2.6kcalであり、米は石油で出来ているといっても過言ではない。食糧問題はエネルギー問題でもあるということも初めて知った。
日本が海外に誇れるもの、アニメやエンターテイメントも輸出産業になり得る。そのような強みを活かして日本全体が潤うこと、しかし単に消費が増えて潤うだけでは環境問題を悪化させる可能性があり、「小消耗型消費」を目指すべきであることなども納得のいく説明だった。
兌換紙幣、ペドロダラー、石油に代わる新しいエネルギー(核融合、重力蓄電)などの蘊蓄を知ることができたのも楽しい。結局、食料安全保障には農業だけでなく経済、地政学、科学など様々な分野に精通して多元的な観点を持つことが必要。解決への道が隘路であっても楽しみながら模索するべしということを感じた。
筆者のことはツイッターで知り、色々な事柄に対して鋭い着眼点を持っていて面白い人だと思っていたが、この本にも、その多面的な考え方が反映されており、興味深く読むことができた。
2022年12月28日に日本でレビュー済み
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現代社会が如何に石油に依存しているか、ドルがどうして世界的に価値がるのか、しらない内容ばかり。農業を起点として、現代社会の仕組みを少しばかり知ることが出来た。
また、『あとがき』で筆者の日本を子供達の世代に残したい!という強い気持ちが伺えた。ちょうど著者の子供世代の自分に染み渡る言葉であった。
また、『あとがき』で筆者の日本を子供達の世代に残したい!という強い気持ちが伺えた。ちょうど著者の子供世代の自分に染み渡る言葉であった。