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いままで起きたこと、これから起きること。 「周期」で読み解く世界の未来 (光文社新書 1213) 新書 – 2022/8/18
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そのため人は同じことを繰り返しており、それが社会の循環をもたらしている。
人間だけでなく、万物に周期が存在する。物理学、天文学、歴史学、地政学、社会経済学、政治学、気象学……それぞれの分野の専門家がサイクルの存在を指摘している。
そして2020年代の今、あらゆる分野で大きなサイクルの転換点に立っており、これからの10年はそれらの周期が幾重にも重なるタイミングとなる。
そしてどのサイクルも、新たなサイクルが危機的なものだと示唆しているのである。
いままで何が起きたのか、これから何が起きるのか。自分はそれにどう立ち向かうのか。
自分自身のサイクルをも確認し、時代の流れにリンクさせることで、サバイブするためのヒントを共有する。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2022/8/18
- 寸法17.2 x 10.6 x 1.4 cm
- ISBN-104334046061
- ISBN-13978-4334046064
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商品の説明
出版社からのコメント
時代の大波を知り、
自分の波を知る。
米・欧は壊れ、あらゆるものが多極化へ向かう……
2030年代、長い冬を抜けた後に来る「春」の世界とは
【内 容】
テクノロジーが進化し、社会の姿は大きく変わっているが、
人間そのものは昔からほとんど変わっていない。
そのため人は同じことを繰り返しており、
それが社会の循環をもたらしている。
人間だけでなく、万物に周期が存在する。
物理学、天文学、歴史学、地政学、社会経済学、政治学、気象学……
それぞれの分野の専門家がサイクルの存在を指摘している。
そして2020年代の今、あらゆる分野で大きなサイクルの転換点に立っており、
これからの10年はそれらの周期が幾重にも重なるタイミングとなる。
そしてどのサイクルも、新たなサイクルが危機的なものだと示唆しているのである。
いままで何が起きたのか、これから何が起きるのか。
自分はそれにどう立ち向かうのか。
自分自身のサイクルをも確認し、時代の流れにリンクさせることで、
サバイブするためのヒントを共有する。
【目 次】
はじめに――いままで起きたこと、これから起きること
第1章 移り変わる「暦(サイクル)」の歴史
第2章 世界を動かす「80年サイクル」
第3章 2025年は「周期の危機」の惑星直列
第4章 人生を支配する周期について
第5章 これから何が起きるのか?
著者について
【著者プロフィール】
高城剛(たかしろつよし)
1964年東京都葛飾区柴又生まれ。日本大学藝術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、
メディアを超えて横断的に活動。自身も数多くのメディアに登場し、NIKE、NTT、パナソニック、プレイステーション、
ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。総務省情報通信審議会専門委員など公職を歴任。
2008年より、拠点を欧州へ移し活動。現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、
創造産業全般にわたって活躍。著書に『サバイバル時代の海外旅行術』『高城式健康術55』(以上、光文社新書)、
『分断した世界』『2049 日本がEUに加盟する日』(以上、集英社)、
『ヤバいぜっ! デジタル日本』『オーガニック革命』(以上、集英社新書)、
『不老超寿』(講談社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)など多数。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2022/8/18)
- 発売日 : 2022/8/18
- 言語 : 日本語
- 新書 : 208ページ
- ISBN-10 : 4334046061
- ISBN-13 : 978-4334046064
- 寸法 : 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 164,175位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 787位光文社新書
- - 1,795位社会一般関連書籍
- - 2,520位その他の思想・社会の本
- カスタマーレビュー:
著者について

1964年8月18日東京都葛飾区柴又生まれ。
日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超
えて横断的に活動。Louis Vuitton、SONYをはじめとする100本を超えるCMやミュージ
ックビデオ、連ドラなどの監督およびプロデュースを務めながら、自身も数多くのメディ
アに登場し、NIKE、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトラン
ティックなどの広告に出演。東映アニメーション社外取締役や総務省情報通信審議会専門
委員などを歴任後、2008年より拠点を欧州へ移す。
著書に『世界はすでに破綻しているのか?』『空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか?』『分断
した世界』『2049 日本がEUに加盟する日』(集英社)、『不老超寿』(講談社)、『2035年の世
界』(PHP研究所)、『50mm』(晋遊舎ムック)、『GREEN RUSH』『333 ULTRA DETOX』『green
bean to bar CHOCOLATE 世界で一番おいしいチョコレートの作り方』『BETTER
TOMORROW』『BIO HACKING』(NEXTRAVELER BOOKS)、『高城式健康術55』『いままで
起きたこと、これから起きること。』(光文社新書)など累計100万部を超える作家として
も活躍し、Amazon KDPアワードを受賞した。また、DJとして「BlazeFeat. Barbara
Tucker - Most Precious Love」のリミックスがUK dance chartにランクインし、イビサ
にある世界最大のクラ「Privilege」にて、年間レギュラーDJを務める。現在、コミュニケ
ーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。2020年に
プロデュースした初のドキュメンタリー映画『THE TASTE OF NATURE』が、PRPL Fork
FoodFilm Foto Fest長編ドキュメンタリー最優秀賞受賞。芥川龍之介「報恩記」を原作に
全編キューバで8K撮影した『ガヨとカルマンテスの日々』(2022年公開)が、初の長編映
画監督作品となる。
イメージ付きのレビュー

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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
にどめは、じっくり時間とって読み直すと、時代の流れが立体的に掴めてきた。
じっくり読むのがオススメです。
まず伝えたいことは、私は著者のメルマガ読書であり、投稿者のプレゼント目的でレビュー投稿しています。(笑)
著者の高城剛は、家をもたず、1年中、世界のあらゆるところを旅されています。
しかも話題となっている場所にオンタイムで行き、自身で体感して思考を積み重ねた結果がこの本でしょう。
他人の視点(歴史、膨大な書籍と論文、研究者)だけでなく、歴史サイクルを土台にした高城剛の視点が述べられています。
歴史サイクルとは ”80年 4つの時代サイクル” です。
作家G・マイケル・ホップは、「困難な時代は強い人間を生み、強い人間は良い時代を生み、良い時代は弱い人間を生み、弱い人間は困難な時代を生む」
と4つの時代サイクルを言い表しました。
それを古代から現代までの歴史を、著者が独自の考察で本書で展開されています。
これからの時代とその対応は、従来の主張から一貫しています。
”新型コロナのような大きな変化は今後も起こる”
”ものを減らし、どこでも仕事と食料を得られるように身軽になる”
興味があれば、時代サイクルを土台にした未来予想図である本書を読んで頂きたいですが、全ての人々にはお勧めできません。
著者のメルマガ登録者には内容を理解できるので星5個ですが、
高城剛を知らない または 初めて高城剛の著書を読む方には内容がぶっ飛んでいるので星1個。
アマゾンレビューでこのレビューを読む方は、amazonアルゴリズムからその中間以上と考えますので、星4個としました。
反面、本書のようにスピリチュアルになってしまうこともあり、ついて行けないことも多々。
素晴らしいの一言です。
不安は、頭や心の中にあるもので、外在的な事実ではない。だから、未来を考えると漠然とし過ぎて予想ができない。
かのスティーブ・ジョブスも、不安症で有名でした。
そのことを解決できるヒントが著書の各所に散りばめられている。
多くの著名な識者、客観的な分析、各国の歴史から導き出すサイクル。
そして、最終章ではそのサイクル(周期)から導かれた、これから起こることについて。
私自身も将来のことを考えると不安でしたかありません。
リーマンショックのような金融危機の予兆を感じ、対策はできるのだろうか?
今回のコロナのようなパンデミック発生のために準備はどうすれば良いのだろうか?
しかし、漠然とした不確定要素をはっきりとした事実にすることで、不安は問題となり、解決可能なものとなります。
そして、そのことに対して対策を練ることで将来起こるであるその事象に対して初めて対処することができると思います。
そんなこの先の世の中の変革期を日常化するための名著です。
私自身も時代の波にうまく乗って、幸運を掴みたいと思います。
実際に、
『本書を、サイクルを掴むために、時代の大波と、自分の波とを重ね合わせることを目的とした実用書とお考えいただきたい。』
『このようなサイクルにうまく乗れることを、”幸運”だと位置付けている。』(本文、一部抜粋)
などの記述から、筆者もそのような方をイメージしながら本書を手がけたことが窺える。
また、この本が、他の未来予想本と大きく異なるところは、
一つの仮説に固執するのではなく、複数の学説の共通点や違いを図などで提示しながら、我々読者にわかりやすく伝えられている点である様に思う。
時代の流れを把握し、自分がどのように振る舞うかを考え直す様な、実践的な側面を味わえるだけでなく、DJとしても有名である筆者の、真摯でリズミカルな語り口を体感できるのも本書の魅力を高めているに違いない。
何気なく生きている日常の中で、楽しみながら、今一度、自分の在り方を問い直せる、そんな本でした。
・未来を予測したい人向け。
・未来を予測し、年齢に応じた適切な振る舞いをするためには各種サイクルから学ぶ必要がある。
・自分の生きている時代は過去よりも進歩しているとは限らない。
・暦や周期は絶対的なひとつの基準で動いているものではない。
・暦とは、農業、身体、為政者の自己顕示欲など目的ごとに多様に作られたもの。
・太陰暦、太陽暦やそもそも365日でない周期が普通にある。
・この時期の本書の出版理由は、過去を学び、今から変革のクライマックスへの備えるべき思考法の共有。
・普段の生活からなかなか見えてこない、大きな変革の出現根拠と思われる理由の列挙。
・現在の覇権国であるアメリカの危険と、過去の覇権国の凋落との奇妙な類似性。
・個人でできる対策のきっかけ。
2 おもしろかった(またはちょっと期待と違ってた、強く興味をひかれた)点
①おもしろかった点
・第1章で各暦などが紹介されている。暦は多数存在し、それぞれの都合や必要性からの拵えもので絶対的な法則ではないと理解できた。
・本書は1周目の読書だけだとおもしろさがわかりにくいかもしれない。本文に出てくる登場人物を検索なしながらの再読を推奨。
・暦や休日などスケジュールやカレンダーを作る者が強者としての証拠。
・「今」を生きていると、せいぜい自分の生きてきた記憶でしか考えられない。
・引いた視点で眺めると、人は同じような動機で同じようなことを繰り返しているだけ。
・サイクルもたくさん存在していて、どこでどう読み取れるかのセンスで勝者が決まる。
・2022年、世界大恐慌のころの1930年ごろに類似している社会状況。
・思考の枠組みや思い込みにリセットがかけられるところ。
②ちょっと期待と違ってた点
・未来予測となすべきことが直接描かれているとマニュアルと思っていた。
・第1章で、各暦の紹介だけのカタログと思い込んで流し読みしてしまった。
・万人に当てはまる「処方箋」などなかったこと。
・周期によっては、たまたま当てはまってるだけで、世界の年表から見ると、もう一サイクル前でもあてはまるかの疑問。
・深く読み込まないと、周期説が単なるこじつけのようにも読めてしまう。
・現代の変化の速い時代に過去の周期がどれぐらい当てはまるのかの説明が欲しかった。
③強く興味をひかれた点
・周期には、偶然のように感じられるものと、因果がある程度はっきりしているものとがあること。
・覇権国と呼ばれたオランダ、イギリス、アメリカが、同じような経済を辿っていること。
・人類史は権力と富の争奪戦の繰り返し。
・覇権国の転落のきっかけは同じ現象から始まること。
:通貨:オランダのギルダー、イギリスのポンド、アメリカの米ドル
:失速原因:国の強さを表す基軸通貨国、覇権国として維持が難しくなった理由
:オランダは、貿易戦争でイギリスに敗北してから
:イギリスは、第1次世界大戦という総力戦の戦費で自国経済が立ち行かなくなってから
:アメリカは、現在、巨大軍事費負担に苦しんでいる状況
・2021年1月6日の議事堂暴動では多数の退役軍人も参加していたこと。
・起訴された10人に1人以上が軍関係者だったこと。
・議事堂乱入の半数以上がホワイトカラーの「善良な米国人」。
・乱入した人たちが、右派過激派に限らなかったこと。
・反乱分子は陰謀論者ではなく、通常のマスメディアを見ている人々でもあること。
・過激派グループ所属は14%、他の86%は同グループ非所属の「失うもののある人たち」。
・2021年12月21日「ワシントン・ポスト」「ボストン・グローブ」「米MSN」が報じた記事。
CIAの戦略アナリストであるバーバラ・ウォルター博士のレポート「米国はどこよりも内戦に近づいている」。
・グレート・リプレースメント(大転換)を求めてる人々の存在の増加。
・人類を「平等化」のために「大転換」しようとする流れと4つの装置(大量動員戦争、革命、国家の財政破綻、致死的伝染病)。
・このようなグレート・リプレースメント(大転換)の発生しつつある理由
・フランスの作家であるルノー・カミュ氏の主張。「大転換は、唯物論的な社会とグローバリズムが『国家的、民族的、文化的な特殊性を持たない、置き換え可能な人間』を生み出したことに起因する」。
3 本書を読んでの自分の解釈
本書を次の6点で解釈した。
①未来予測はこのままでは当たってしまう、つまり激動の波は不可避。
・1位から3位までの現状
:主な国の債務残高(対GDP比)1位:日本 2位:イタリア 3位:アメリカ合衆国
:世界主要国「政府債務残高」(億米ドル) 1位:アメリカ合衆国 2位:日本 3位:イギリス
:国は資金不足から借金をするものである。紙幣をどんどん発行しても国富が増えるものでもない。紙幣の価値は下がる。
:紙幣の価値が下がり、行き場の失ったマネーが投資に向けられ、金融商品の価値が上がっていき、バブルになるの繰り返しになる。
:バブルが崩壊すると債務緩和を行う必要があり、そのたびに発行紙幣が増えていくだけ。
:金融緩和で拡大した予算を削りたくない省庁の焼け太り。
:かつての世界大恐慌による不況対策として、蔵相高橋財政で金融緩和をしたものの、赤字公債発行によるインフレ懸念から財政均衡を意識。36年度予算で公債漸減と軍事費抑制方針を打ち出したところ軍部は強い反発。2.26事件という痛ましい結果となった。以後、日本財政は歯止めを失った苦い経験がある。
:国会が開かれず予算決算の検証が詳細になされず、メディアでも追及がほとんど見えず、国民があまり関心を持っていないこと。
:国の事業予算の使途の検証よりも、人件費と議員の給与ばかりを削りたがる国民性。
これらからして、様々な金融理論があれど、日本でも危険なサイクルの渦中にあると言えよう。
②1929年の世界大恐慌や1946年の預金封鎖含めて過去から学ぶ教訓は多いこと。
:政府が金利をゼロ近くまで下げて、中央銀行が紙幣を大量発行している点
:過去も紙幣を大量発行したら株、金、コモディティの価格が上がっている点
:コロナ禍で金融緩和が行われている点
:日本でも金融緩和が出口戦略の無いまま続けられている点
③バブル崩壊とリーマンショックをたまたま乗り越えられているだけで破綻した人は多い。同時代に生きていても当事者として被害がなければ悲劇として感じにくい。
④ピンチの波を富に替えた人はいる。上手に乗り切った人は割と多いようだ。「今」だけを生きている人には備えが難しい。
⑤今を楽しむのではなく、過去の出来事を忘れずに学ぶ大切さ。
⑥このコロナ禍とウクライナとロシアの戦争は、後代ではスペイン風邪と過去の世界大戦と等位に結びつく出来事だろうこと。
・縦軸では時間、横軸では他国のありかたを比べると分かるものが多いが意外にその作業をやってない。
・おそらくオランダやイギリスが覇権国だった時、それぞれ覇権国や基軸通貨国転転落など当時の人でほとんど予想できなかったのではないか。
・未来は、農業国→工業国→金融立国と進化するのが進歩の流れではなかった。ウクライナとロシアの戦争で穀物と燃料を豊富に有する資源立国が有利だった。
・「新しい主流派」も「今」と自分の記憶に基づく人生時間でしか考えていない。引いた位置の視点で見なければ、求めているグレート・リプレースメント(大転換)その先の問題点に気付かずになし崩しに瓦解が進むかもしれない。
・アメリカ合衆国が軍事費負担と国内の内戦状態が拡大することで、一発逆転の格差解消を求めるグレート・リプレースメント(大転換)を行ったとき、人種のるつぼ・人種のサラダボウルとしてのアメリカが無くなる可能性。
・グレート・リプレースメント(大転換)で一発逆転が功を奏するためには、しっかりした基軸通貨国アメリカの枠組みが前提のはず。そこまで考えられていない感じが恐ろしい。
・イメージとしては、無機質で無個性な「客」を増やした結果、人は入れ替えと置換え可能な存在になってしまった。国家とは、会社への忠誠心などない、労働定着率の悪いブラック企業化していくだろうと解釈した。
4 読了後の自論と今後の対応等について
(1)自論
・ほぼ間違いなく、「今」の枠組みが続くとは思えないと確信できた。
・グレート・リプレースメント(大転換)のようなものは世界各地で起こると思うが、これは現在の資本主義では不可避。
:短期間で利益を上げるためにはイノベーションよりも、マイナーチェンジ程度の現状の商品をたくさん買う「客」を育成したほうが効率がいい。
:短時間での倍速視聴、刺激のある食品の飽食、脈絡のない情報の摂取を進めて、家畜を作るように「客」を育成している現状。
:コスパ優先の考え方で、借金をしてでも限られた人生時間にたくさんの快楽を消費させるのが資本主義として効率がよくなっていること。
:脳内の報酬系の神経伝達物質(ドーパミン)が分泌されるものが重要視されている。
:進歩のためには教育が必要だが、優秀な「客」を作るためには、批判精神を生む教育はマイナスになると考えられる。
:教育ある者との格差がますます拡大し、片方には教育、片方には報酬系の快楽というアンバランスが強化される。
:この構図が見えづらいのは無個性に増やされた「客」を、購買力と借金する力がある限り消費者「様」として外見上崇めているから。
・視点の中心を「人間」で見るのと、違うものとで見るのとでは、周期(サイクル)は違って見えるのでは。
・たとえば「小麦」の視点でサイクルをみると、人間は小麦を世界中に広めるための乗り物でしかない。
:「小麦」を、農法から考えれば18世紀ごろから農法の改善と小麦の生産拡大、約80年後のメンデルが遺伝学の扉を開き、そこから約80年後の「緑の革命」で品種改良された小麦の生産性が飛躍的に伸びた。
:コンドラチェフの波からすれば、蒸気機関、鉄道、自動車・電気化学、航空、IT・バイオなどの波から、小麦が拡散するエネルギーと情報伝達速度の点で小麦が広がっていく過程に見えなくもない。
・このように「人」を中心に見るのではなく、他の物質等からの視点で眺めてみるのも大切ではないのか。
・過去のグレートリセット期である1900年ごろ、世界大恐慌のころでは、特に後者では研究と開発の分野が大きく発展していた。
・今度は資源争奪戦となり、一昔前のSFの空飛ぶクルマのような「反重力」のような衝撃的な基礎研究がなければ、復活から再生のサイクル局面に入れないと見る。
・ただの効率性強化合戦になるならば、また新たな格差が作られ、借金が増えていくだけ。
(2)結論と今後の対応
・本書の資料にあるようにいくつかの周期を「大きな波」とし、自分の年齢に応じた人生の周期で行動を決めると、やみくもに進むよりも間違いが少なそうだ。
・近現代史をこの視点で学べば、もっと「今」に対する理解が深まっていた。
・「今」を伝えるニュースに脊髄反射しているだけの自分に気付いた。
・引いた視点で見ないと、日常ではわずかな変化でしかないから気付かない。
・社会的なサイクルとは、当時の人の記憶の有効期間とその重なりでしかない。
・安定している人は、このままうまく続いてほしいと考えるから、当然のように借金ができるようになる。
・だが、枠としての国家が不安定になり、内部対立が激化すると、借金をした個人が苦しくなり、国家もまた苦しくなり、存立基盤が揺らぐ。
・コスパ優先という価値を捨て、教育システムの充実と、新しい価値を生む「稼ぐ」力を充実させる。
・効率よい儲けには結びつかないが、コスパ優先という価値を捨て、人の個性と多様化を尊重していく。
・敬意などカケラもないのに、敬意のあるふりをして持ち上げることほど残酷なこともない。
(3)著者について
・星は4つ。もっと文章量を多くしてほしかった。
・これからの時代にとって理想的な生き方をしているのは著者。
・資産家が資産を世界に分散投資して危機に備えるだけでなく、ひとつの場所、ひとつの国で暮らし、働く危うさを間接的に伝えている存在。
・人間は小麦等の農作物により定住を余儀なくされている。
著者を含めてサバイバルできる人々は、たとえばリモートワークをひとつの企業につながるものとしてではなく、世界のあらゆる場所につながる主体となりうる自由を持っている。
次回の作品も楽しみにしています。